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 平素より仙台銀行をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。

 当行は1951年7月に、宮城県より4割の出資を受けて誕生した銀行です。宮城県の中小企業を支援・育成することを企業理念として掲げており、 行是を「信を万事の本と為す」(すべての基本は信用にある)としています。当行は、お客さま、地域社会、株主、従業員の信頼関係を重視した業務運営を行っております。

 私が頭取に就任することになって、はじめに考えたこと、それは、当行がこれまで築いてきた信用・信頼をしっかり引き継いでいく、それを発展させたい、ということです。

 東日本大震災以降は、震災復興・地域活性化のため、金融仲介機能の発揮に努めてまいりました。取引先数、貸出金残高は大きく増加し、それにあわせて、当行自身も順調に業績を伸ばしてきました。
 当行の良さである風通しの良い企業風土をこれからも大事にしていきながら、先頭に立って、良い点をさらに伸ばすため、めざす姿として、4つのことを考えております。

 1つ目は、事業者の成長に貢献し、お客さまを増やし続けたいと考えております。中小企業の成長に向けて、スピード対応やオーダーメイド型融資で貢献してまいります。
 2つ目は、個人のお客さまに便利なサービスで、より身近な存在になりたいと考えております。インターネットバンキングやアプリの拡充により、使い勝手を向上させるほか、多様なライフコンサルティングを提供してまいります。
 3つ目は、宮城県の地方創生に貢献したいと考えております。仙台、宮城の経済は大きな発展可能性があり、特に、半導体工場進出は大きな可能性がありますので、SBIグループとの連携を生かし、地域に還元してまいります。
 最後の4つ目は、職員が楽しみながら仕事に取り組み、自己実現と成長を後押しする会社であり続けたいと考えております。当行は、経営ビジョンとして「人で勝負する銀行」を掲げており、これを発展させてまいります。

 当行は、めざす姿の実現を通じて、地域経済の活性化に貢献してまいります。
 引き続きご支援を賜りたく、お願い申し上げます。

2024年6月
取締役頭取 坂爪 敏雄